解体前に家財を出しておく|残置物を残すと費用が上がる仕組みと出す順番【東京】
家を解体すると決まったとき、中の家財をどうするかで費用が大きく変わります。「建物と一緒に壊してもらえばいい」と考えると、見積もりが想像より高く出ます。
理由は、家財と建物の廃材が別の扱いになることです。この記事では、その仕組みと、解体の前に何をどの順番で出すかを整理します。
結論|この記事の要点
- 家財(残置物)は建物の廃材と別扱い。解体業者に任せると割高になりやすい
- 先に自分で出すほうが安い。粗大ごみや不用品回収のほうが単価が低い
- 解体の見積もりを取る前に中を見せる。量が分からないと概算しか出ない
- 家電リサイクル法の4品目は壊せない。先に出すしかない
- 作り付けの棚や畳は建物側。置いてある家具は家財側
- 解体の日程は後ろに動かせない。粗大ごみは2週間〜1か月かかるので逆算する
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なぜ残したままだと高くなるのか
解体の見積もりが上がる理由は、家財と建物の廃材が別の扱いになることです。
建物を壊して出る木材、瓦、コンクリートは、解体の工事で出る廃棄物として処理されます。解体業者はこの処理の仕組みを持っています。
ところが中に置いてある家具、家電、衣類、食器は建物の廃材ではありません。中身を分けて、それぞれの処理の先へ回す手間が追加でかかります。
そして混ざったものの処理は単価が高いです。分けられていない状態で引き渡すと、分ける作業の手間も料金に乗ります。自分で出せば、粗大ごみの数百円から数千円で済んだものが、何倍かになることがあります。
もう1つ、見積もりが概算のままになるという問題があります。中の量が分からないと、解体業者は余裕を見た金額を出します。後から「思ったより多かった」と追加になることもあります。中を空にしてから見積もりを取ると、金額が確定します。
つまり、先に家財を出すのは手間ではなく費用を下げるための順番です。
建物側と家財側の線引き
どこまでが解体に含まれるのか。判断の基準は建物に固定されているかどうかです。
| 区分 | 例 | 扱い |
|---|---|---|
| 建物側 | 作り付けの棚、押入れ、床、畳、建具、壁 | 解体に含まれる |
| 建物側 | 便器、流し台、浴槽、作り付けの照明 | 解体に含まれる |
| 家財側 | たんす、食卓、椅子、ソファ、ベッド | 先に出す |
| 家財側 | 冷蔵庫、洗濯機、テレビ、エアコン | 先に出す(リサイクル法の対象) |
| 家財側 | 衣類、布団、食器、本、書類 | 先に出す |
| 別の扱い | 灯油、塗料、農薬、消火器、ガスの缶 | それぞれの窓口へ |
迷いやすいのが畳と建具です。固定されていないように見えますが、建物の一部として解体に含まれるのが一般的です。ただし解体業者によって扱いが違うので、見積もりのときに「畳は含まれますか」と聞いてください。
そしてエアコンは家財側です。壁に付いていても建物ではありません。取り外して処分する必要があります。
先に出さないと詰むもの
いくつかは、解体と一緒に処理できません。先に出すしか方法がないものです。
家電リサイクル法の4品目。エアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機です。この4つは法律で処理の道が決まっているので、建物と一緒に壊すことができません。リサイクル料は冷蔵庫(小)約3,700円・(大)約4,700円、洗濯機約2,500円、テレビ(小)約1,700円・(大)約2,900円、エアコン約990円で、負担するのは処分する方です。
灯油とガスの缶。石油を使う暖房に残った灯油、カセットの缶、スプレーの缶。燃えるものなので、解体の現場に置いておくこと自体が危険です。
塗料、農薬、薬品。物置に残っていることが多いものです。自治体の窓口か、売っている店に相談してください。
消火器。専用の窓口があります。普通のごみでは出せません。
金庫。中が空でも重いので、置いたままにすると解体の作業の邪魔になります。中身を確認してから出してください。
これらが残っていると、解体の日に工事が止まることがあります。先に片付けるのは安全の話でもあります。
出す順番と日程の逆算
解体の日は先に決まります。後ろにずらせないので、そこから逆算してください。
解体の2か月前。家の中を一通り見て、残すもの、売れそうなもの、処分するものに分けます。この時点で量をつかみます。
1か月半前。通帳、権利の書類、保険の書類、写真、仏壇に関わるものを探します。これが最も時間がかかります。たんすの引き出しの奥、押入れの天袋、仏壇の引き出しから出てきます。壊してからでは取り戻せません。
1か月前。粗大ごみの申し込みをします。自治体の粗大ごみは申し込みから収集まで2週間から1か月かかります。量が多いと1回では出し切れず、2回3回に分かれます。ここが日程のいちばん固いところです。
3週間前。家電リサイクル法の4品目を出します。購入した店に引き取りを頼むか、回収に出します。
2週間前。灯油、塗料、消火器のような特別な扱いのものを出します。
1週間前。残った家具と細かいものをまとめて出します。ここで中が空になった状態にします。
量が多くて自治体の収集では間に合わない場合は、不用品回収でまとめて出すほうが日程に合います。解体の日が動かせないので、間に合うかどうかで判断してください。
量と費用の目安
家1軒分の家財は、思っているより多く出ます。
自治体の粗大ごみは、椅子や小さい家具で300〜500円、ベッドやソファで1,000〜2,000円が目安です。単価は安いですが、収集の日に家の前まで自分で出す必要があります。1人で運べない家具があると、ここで止まります。
不用品回収でまとめる場合は、少量で8,000〜15,000円、1部屋分で20,000〜40,000円、軽トラ1台以上で40,000〜80,000円が目安です。軽トラの荷台は194×141cmで積載350kgなので、家1軒分だと複数台になることが多いです。
一方、残したまま解体業者に任せると、この何倍かになることがあります。混ざった状態の処理と、分ける作業の手間が乗るためです。
判断の基準は単純です。自分で運び出せる家具は自治体の粗大ごみ、運び出せない量と重さは回収に頼む。この組み合わせがいちばん安く済みます。
当社でお受けしているのは家の中の家財の搬出と処分で、建物の解体は行っておりません。量が分からない場合は、部屋ごとの写真を公式LINEにお送りいただければ目安をお伝えします。訪問してのお見積もりは行っておりません。
遠方に住んでいる場合
実家が遠い場合、何度も通えないことが前提になります。進め方が変わります。
まず1回目の訪問で探すのは書類と写真だけにしてください。家具や家電の判断は後でできますが、書類は現地でしか探せません。通帳、権利の書類、保険の書類、年金の書類を集めて持ち帰ります。
次に、部屋ごとに写真を撮ってください。四隅から部屋全体を撮り、押入れと物置は扉を開けた状態で撮ります。これがあれば、戻ってから量と費用の相談ができます。
そして2回目の訪問で搬出をまとめます。自治体の粗大ごみは、収集の日に家の前に出す必要があるので、遠方からだと日程を合わせるのが難しいです。回収に来てもらう形にして、立ち会う日を1日にまとめるほうが現実的です。
注意点として、電気と水道は搬出が終わるまで止めないでください。暗い家の中で重いものを運ぶのは危険で、手を洗う水も必要です。止めるのは搬出の後です。
近隣への声かけも先にしてください。搬出の日は人と車の出入りがあります。解体の前に一度挨拶しておくと、後の話がしやすくなります。
よくあるご質問
家財を残したまま解体を頼めますか?
受けてくれる業者もありますが、家財は建物の廃材と別扱いになるため割高になりやすいです。自分で出せる分は先に出すほうが安く済みます。
畳と作り付けの棚は解体に含まれますか?
一般的には建物の一部として含まれます。ただし業者によって扱いが違うので、見積もりのときに含まれるかを確認してください。
エアコンは付いたまま壊してもらえますか?
できません。家電リサイクル法の対象なので、取り外して処分する必要があります。リサイクル料は約990円で、取り外しの費用が別にかかります。
粗大ごみだけで出し切れますか?
量によります。自治体の収集は申し込みから2週間から1か月かかり、1回に出せる数にも制限があります。解体の日までに終わらない場合は、回収でまとめるほうが日程に合います。
遠方からでも頼めますか?
搬出の日に立ち会っていただければ大丈夫です。部屋ごとの写真を公式LINEにお送りいただければ、事前に量と費用の目安をお伝えできます。
まとめ
解体の前に家財を出すのは、手間ではなく費用を下げるための順番です。家財は建物の廃材と別扱いになるので、残したまま任せると割高になります。
固定されているものは建物側、置いてあるものは家財側。家電リサイクル法の4品目、灯油、塗料、消火器は先に出すしかありません。
そして日程は解体の日から逆算してください。粗大ごみは申し込みから2週間から1か月かかります。書類と写真を探すのが最も時間がかかるので、2か月前から動くと間に合います。
量が多くて自治体の収集では足りない場合は、まとめて搬出するほうが日程に合います。部屋ごとの写真を公式LINEにお送りください。
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