東京引越し回収便

家具の跡で床がへこむ|フローリング・畳・カーペットを守る敷き方と退去時の扱い【東京】

家具を動かしたら、脚の跡がきれいに4つ残っていた。賃貸でこれを見つけると、退去のときにいくら請求されるのか気になります。

床のへこみは、重さが小さい面積に集中することで起きます。家具の重さそのものより、脚の接地面が小さいことが原因です。つまり、敷くものを変えるだけで防げます。この記事では、フローリング・畳・カーペットそれぞれの守り方と、できてしまった跡の扱い、そして賃貸でどこまでが入居者の負担になるのかを整理します。

結論|この記事の要点

  • へこみの原因は重さ÷接地面積。脚の面積を広げれば圧力は下がる
  • フローリングはフェルト・敷き板、畳は硬めの板、カーペットは広い面の敷き物が向く
  • 軟らかいゴムやコルクは、長く置くと素材が床に移って変色することがある
  • できたへこみは、フローリングと畳は湿気と熱で戻る場合がある。カーペットは蒸気とブラシ
  • 重い家具を動かす前に置き場所の床を掃除しておく。砂粒を挟むと傷になる
  • 通常の生活でできた家具の設置跡は、原則として貸主側の負担とされている(国の指針)
  • 重量物の移動と、不要になった家具の処分を承ります。見積もりは公式LINEに写真を送るだけです

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なぜへこむのか|重さではなく圧力の問題

同じ重さの家具でも、へこむものとへこまないものがあります。違いは接地面積です。

たとえば60kgの食器棚を、直径3cmの丸い脚4本で支えているとします。1本あたり15kgが約7平方cmに集中します。これを面積の広い敷き板に乗せ替えると、同じ15kgが数十平方cmに分散します。圧力は面積に反比例するので、敷くものを広くするだけで数分の1まで下がります。

そのため、対策はシンプルです。脚の下に何かを足すか、脚のない面で支える形に変えるかの2つです。

床材ごとの守り方

床材 向いている対策
フローリング(木質) 厚手のフェルト、または硬い敷き板。表面の塗装を傷めない素材を選ぶ
クッションフロア 軟らかくへこみやすい。面積の広い敷き板が必須。ゴム系は色が移りやすい
畳 硬めの板を渡して重さを面で受ける。フェルトだけでは沈む
カーペット 毛足がつぶれるだけなので跡は戻りやすい。沈み込みを防ぐには広い敷き物
タイル・石 へこまないが、硬いもの同士で傷が入る。フェルトで保護する

注意したいのは素材の相性です。軟らかいゴムや一部のコルクは、長期間置くと成分が床に移って輪の跡や変色を残します。見た目は守れているのに、どかしたら色が変わっていたという失敗が起きます。フローリングには、硬めで色移りの少ない素材を選んでください。

敷くものの選び方

  1. フェルト…椅子やテーブルなど、動かす頻度の高い軽い家具に向きます。貼るだけで傷も防げます。厚みがあるものは半年ほどでつぶれるので交換します。
  2. 敷き板(硬質の板)…タンス、食器棚、本棚、ベッドなど、重くて動かさない家具に向きます。脚より一回り大きいサイズを選びます。
  3. 面で支える敷き物…ピアノ用の敷板のように、家具全体を1枚で受けるものです。畳の部屋で重量物を置くときに有効です。
  4. 市販の脚カバー…脚の形に合わせてはめるタイプ。見た目は良いものの、接地面積はあまり広がりません。

選ぶ基準は「どれくらいの頻度で動かすか」です。動かす家具は滑りのよいフェルト、動かさない家具は面積の広い硬い板と覚えておけば判断できます。

家具を動かすときに床を傷めない手順

  1. 先に置き場所の床を掃除する。砂粒や小さなごみを挟んだまま動かすと、それが刃物のように働いて傷が入ります。据えたあとでは拭けません。
  2. 引き出しと棚の中身を出す。重さが半分以下になれば、床にかかる圧力もその分減ります。
  3. 持ち上げられない家具は、厚手の毛布か家具用の補助具(スライダー)を敷いて滑らせる。引きずるのは最後の手段です。
  4. 片側を少し浮かせて敷物を差し込む。1人で浮かせられない場合は、端を少しずつてこで持ち上げます。
  5. 定位置に据えたら、脚の下に敷き板やフェルトを入れる。据えたあとに差し込むのが難しい場合は、置く前に敷いておきます。
  6. 水平を確認する。傾いたままだと、1本の脚に重さが偏ってそこだけ深くへこみます。

できてしまったへこみを戻す

床材 戻し方と見込み
無垢のフローリング へこみに少量の水を落として湿らせ、当て布をしてアイロンの熱を短時間当てる。木の繊維が膨らんで浅い跡は戻ることがある
塗装された複合フローリング 表面が薄い化粧材のため、熱と水で戻りにくい。深い跡は補修材で埋める作業になる
クッションフロア 軟らかい樹脂のため、時間をかけて戻ることもあるが深い跡は残りやすい
畳 濡らしたタオルを置いてアイロンの熱を当てると、い草が起きて戻ることがある
カーペット 蒸気を当てて毛足を起こし、ブラシでかき上げる。多くは元に戻る

いずれもやりすぎると表面を傷めます。水を含ませすぎると木が反り、熱を当てすぎると塗装が白く変わります。短時間ずつ試して様子を見てください。表面の化粧材が破れている場合は、戻す方法では直らないので触らないほうが無難です。

賃貸の退去時、どこまでが入居者の負担か

いちばん気になるところです。国土交通省が示している原状回復の考え方では、家具の重さによる床のへこみや設置跡は、通常の生活で生じるものとして貸主側の負担に区分されています。入居者が毎回弁償するものではありません。

一方で、入居者の負担になるとされているのは次のようなケースです。

  1. 引きずって付けた深い傷。手入れを怠ったことによる損傷に当たります。
  2. 水をこぼして放置したことによる床材の変色や腐り。
  3. キャスターを使い続けたことによる、特定の場所の著しい摩耗。
  4. 家具を落として割った、欠いたといった明らかな破損。

つまり、「置いていた跡」は争いになりにくく、「動かし方で付けた傷」は負担になりやすいという分かれ方です。敷物を使って引きずらないことが、そのまま退去費用の抑制になります。入居時の状態を写真に残しておくと、元からあった傷との区別もつけやすくなります。

重い家具をどう扱うか|自分でやる範囲

条件 判断
床の上を滑らせるだけ 毛布か補助具を敷けば自力で可能
脚の下に敷き板を入れたい 中身を出し、片側を浮かせれば1人でもできることが多い
段差や敷居を越える 大人2人。1人で持ち上げると落として床を傷める
階段を使う/別の部屋へ移す 依頼を検討。壁とドア枠の破損リスクが高い
冷蔵庫・洗濯機を動かす 依頼。水抜きと再設置が必要で、重量も大きい

重さの目安として、冷蔵庫は300L台で60〜70kg、500L以上で90〜110kg、洗濯機は縦型30〜40kg、ドラム式70〜80kgです。これらは接地面も小さいため、床への圧力がとくに高い家電です。置き場所には必ず敷き板を入れてください。

よくある質問

Q. 敷き板を入れるために家具を持ち上げてもらうことはできますか。

A. 可能です。配置替えや、敷物を入れるために一時的にどかす作業にも対応しています。作業人数と作業時間で費用が決まるため、家具と部屋の写真をお送りください。

Q. フェルトと硬い板、どちらを選べばよいですか。

A. よく動かす椅子やテーブルはフェルト、動かさないタンスや食器棚は面積の広い硬い板が向きます。重い家具にフェルトだけを使うと、つぶれてしまい効果が落ちます。

Q. 退去の前にへこみを直しておいたほうがよいですか。

A. 通常の生活でできた設置跡は貸主側の負担に区分されているため、無理に手を加える必要はありません。表面を傷めるとかえって負担が増えることもあります。

Q. 畳の部屋に重い家具を置きたいです。

A. 脚の下だけでは沈むので、家具全体を受ける硬めの板を渡してください。畳は湿気もこもるため、ときどき家具を動かして風を通すと傷みにくくなります。

Q. 動かしてみたら不要だと分かった家具を処分したいです。

A. 移動と処分を同じ日にまとめられます。家具1〜2点程度の少量で8,000〜15,000円、1部屋分をまとめて20,000〜40,000円が目安です。

まとめ

床のへこみは、家具の重さが小さな接地面に集中することで起きます。脚の下に面積の広いものを入れれば圧力は下がり、跡は付きにくくなります。よく動かす家具はフェルト、動かさない重い家具は硬い敷き板、畳の部屋は全体を受ける板が向きます。軟らかいゴムやコルクは色移りに注意してください。

動かすときは、置き場所の床を先に掃除し、中身を出し、毛布か補助具を敷いて滑らせます。引きずって付けた深い傷は入居者の負担になりやすい一方、置いていた跡は通常の生活によるものとして貸主側の負担に区分されています。

重量物の移動や、敷物を入れるための一時的な持ち上げ、不要になった家具の処分までお引き受けできます。家具と部屋の写真を公式LINEにお送りください。


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