東京引越し回収便

高齢の家族と暮らす部屋の家具配置|転倒を防ぐ通路と固定のしかた【東京】

高齢の方のケガは、外ではなく家の中で起きることのほうが多いです。しかも原因は派手なものではなく、ラグの端、コード、椅子の脚、暗い廊下といった日常の中にあります。

対策として大がかりな工事を考える前に、できることがあります。家具の配置を変え、通路を広げ、つかまる場所を用意するだけで、つまずく回数は減ります。この記事では、同居やご実家の部屋を見直すときに、どこをどう変えればよいのかを場所ごとに整理します。

結論|この記事の要点

  • 転倒は段差・滑り・つまずき・暗さの4つで起きる。家具配置で減らせるのは主につまずきと暗さ
  • 通路は人が通るだけで60cm前後、杖や歩行器を使うなら80〜90cmを目安にする
  • 家具を減らして直線の通路をつくるのが最も効く。回り込みが多い配置はつまずきが増える
  • キャスター付きの椅子・ワゴン・背の低い家具はつかまると動くので危険
  • 背の高い家具は転倒防止の金具で固定する。寝床の頭側に倒れてくる家具を置かない
  • 夜間の動線(寝床から手洗いまで)に足元灯を置く。コードは通路を横切らせない
  • 家具の移動と、使わなくなった家具の処分をまとめて承ります。見積もりは公式LINEに部屋の写真を送るだけです

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家の中で転ぶ原因は4つに分かれる

「気をつける」では防げません。原因を分けて、それぞれに対策を当てていきます。

原因 家の中の具体例
つまずき ラグやマットの端、電気のコード、座布団、家具の脚、敷居の段差
滑り 濡れた床、靴下での歩行、玄関のたたき、滑りやすいスリッパ
支えの不足 立ち上がるときにつかむものがない、つかんだ家具が動いた
暗さ 夜間の廊下、照明のスイッチが入口から遠い、まぶしさで足元が見えない

このうち家具の配置替えで大きく改善できるのは「つまずき」と「支えの不足」、そして「暗さ」です。滑りは床材と履物の問題なので、別に手当てします。

通路の幅をどこまで広げるか

部屋の中で遠回りが必要な配置は、それだけで転ぶ機会を増やします。目的地まで直線で行けるかを基準に家具を並べ直します。

条件 必要な幅の目安
人が通るだけ 60cm前後
杖を使う 80cm前後
歩行器・車いすを使う 90cm以上。方向を変える場所はさらに余裕が必要
介助して一緒に歩く 90cm以上(横に並べる幅)

幅を確保するには、家具を動かすだけでは足りないことがあります。その場合は家具の数を減らすのがいちばん確実です。使っていない飾り棚、空のカラーボックス、座らない椅子は、置いてあるだけでつまずきの対象になります。

つかまれる家具と、つかむと危ない家具

立ち上がるとき、人は近くの何かに手をつきます。そこに動くものがあると転倒につながります。

  1. つかまってよいもの…重量のある低めのタンス、壁に固定された棚、肘掛けのある椅子。
  2. つかむと危ないもの…キャスター付きの椅子やワゴン、軽い折りたたみテーブル、背の高い本棚、カーテン。
  3. キャスターは外すか固定する…使うときだけ動かしたい家具は、ストッパー付きに替えるか、キャスターを外して脚に替えます。

椅子は肘掛けがあるかどうかで立ち上がりやすさが大きく変わります。座面が低すぎる椅子やソファは、立ち上がるときに前のめりになりやすいので、座面の高さが膝よりやや上にくるものを選びます。

場所ごとに見直すポイント

場所 見直すこと
寝室 寝床から手洗いまでの経路を直線にする。頭側と足元に倒れてくる家具を置かない。布団より、立ち上がりやすいベッドのほうが安全なことが多い
廊下 壁に沿って物を置かない。片側に何もない状態をつくり、壁に手をつけるようにする
居間 ローテーブルとラグの位置を見直す。コードは壁際にまとめ、通路を横切らせない
玄関 腰かけられる台を置く。靴の脱ぎ履きを立ったまま行わないようにする
台所 よく使うものを腰から胸の高さに集める。踏み台を使う収納をやめる
手洗い・浴室 通路に物を置かない。床に水が残らないようにする

とくに効果が大きいのは台所と押し入れの「高い場所・低い場所」をやめることです。踏み台に乗る、床にしゃがみ込む。この2つの動作を減らすだけで、転倒とぎっくり腰のリスクが下がります。使う頻度の高いものを腰から胸の高さへ移し、めったに使わないものを高所へ回します。

背の高い家具を固定する

地震のときだけでなく、つかまったときや扉を一気に開けたときにも家具は倒れます。高さが120cmを超える家具は固定しておくのが基本です。

  1. 壁の下地(柱や間柱)の位置を確認し、金具をそこへ留める。石膏ボードだけに留めても効きません。
  2. 壁に穴を開けられない場合は、天井との間に突っ張る器具や、底面に差し込んで前に倒れにくくする板を使います。
  3. 重いものを下段に入れる。本や食器を上段に詰めると、それだけで倒れやすくなります。
  4. ガラス扉には飛散を防ぐフィルムを貼る、または扉の開き止めを付ける。
  5. 寝床と座る場所の近くに、背の高い家具を置かない。固定していても、倒れてこない位置にするのがいちばん安全です。

手すりの取り付けや段差の解消は建物に手を入れる工事になるため、当社では対応しておりません。家具を動かす・減らす・固定する範囲までが、工事なしでできる見直しです。

夜間の動線と照明

転倒が多いのは夜中に起きて歩くときです。ここは家具より照明の問題が大きくなります。

対策は3つです。寝床の手元に明かりのスイッチを置くこと、寝床から手洗いまでの経路に足元灯を置くこと、そしてその経路に物を置かないことです。人の動きで点灯する足元灯は、電源が取れる場所に差すだけで設置できます。

あわせて、夜に歩く経路だけは家具をいっさい置かないと決めてしまうのが効きます。昼は多少回り込む配置でも構いませんが、夜の経路は直線で、手をつける壁があるのが理想です。

家族で決めるときの順番

部屋の見直しは、本人を抜きに進めると使われません。長年の置き場所には理由があり、勝手に変えると物が見つからなくなります。

  1. 危ない場所を本人と一緒に歩いて確認する。ふだんどこで体勢を崩すかを聞きます。
  2. 変えるものと変えないものを分ける。思い出のある家具は残し、使っていない家具から手を付けます。
  3. 新しい置き場所を紙に描き、合意してから動かす。
  4. 動かした後、物の居場所を一緒に確認する。よく使うものは必ず手の届く高さへ。
  5. 1〜2週間後にもう一度見直す。実際に暮らすと、使いにくい点が必ず出てきます。

使わなくなった家具の処分

通路を広げると、置き場所のない家具が出ます。部屋の隅に寄せたままにすると結局つまずきの原因になるので、動かす日に処分まで決めるのが確実です。

費用の目安は、家具1〜2点程度の少量で8,000〜15,000円、1部屋分をまとめて20,000〜40,000円です。自治体の粗大ごみは椅子・小型家具が300〜500円、ベッド・ソファが1,000〜2,000円と安いものの、申し込みから収集までに2週間〜1か月かかり、指定日の朝までに自分で集積所へ出す必要があります。高齢のご家族だけで大型家具を運び出すのは危険なので、搬出が必要なものは依頼したほうが安全です。

よくある質問

Q. 家具を動かす作業だけを頼めますか。

A. 可能です。部屋の中での配置替えだけのご依頼にも対応しています。作業人数と作業時間で費用が決まるため、部屋と家具の写真をお送りください。

Q. 離れて暮らす親の家を片付けたいのですが、立ち会いは必要ですか。

A. 作業当日はご家族かご本人のどなたかにお立ち会いいただいています。残すものと処分するものの判断が必要になるためです。

Q. 手すりを付けてもらえますか。

A. 壁に手すりを取り付ける作業は建物の工事になるため、当社では対応しておりません。家具の配置を変えて、つかまれる場所をつくるご相談は承ります。

Q. 転倒防止の金具は自分で付けられますか。

A. 壁の下地の位置を確認できれば可能です。賃貸で壁に穴を開けられない場合は、天井との間に突っ張る器具や、家具の底に差し込む板を使う方法があります。

Q. 介護用のベッドを入れるので、今のベッドを出したいです。

A. 搬出と処分までお引き受けできます。分解が必要な場合も対応しますので、ベッドと通路の写真をお送りください。

まとめ

家の中の転倒は、つまずき・滑り・支えの不足・暗さの4つで起きます。家具の配置替えで減らせるのは、つまずきと支えの不足、そして暗さです。

通路は人が通るだけで60cm前後、杖なら80cm、歩行器や車いすなら90cm以上。幅が足りないときは、家具を動かすより数を減らすほうが確実です。つかまる場所には重量のある低い家具を置き、キャスター付きの家具は通路から外します。背の高い家具は下地に固定し、寝床の近くには置きません。夜間の経路は直線にして足元灯を置きます。

家具の移動と、使わなくなった家具の処分はまとめてお引き受けできます。部屋の写真を公式LINEにお送りいただければ、作業の見通しと費用をお伝えします。


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