収納家具の置き場所|押し入れ・クローゼットの前をふさがない配置【東京】
収納が足りないと感じたとき、多くの人はまず収納家具を足そうとします。ところが足した結果、床が減って通路が狭くなり、しかも元からある押し入れの前がふさがれて以前より物が取り出せなくなる。これはよくある失敗です。
実際には、すでにある収納が使えていないケースが大半です。押し入れの奥、クローゼットの上段、ベッドの下。これらが機能していれば、家具を足す必要はありません。この記事では、収納家具を増やす前に見直すべき置き場所と、どうしても足すときの考え方を整理します。
結論|この記事の要点
- 家具を足す前に押し入れ・クローゼット・ベッド下が使えているか確認する
- 収納の前には60〜80cmの空きが必要。ふさぐと使えない収納になる
- 使用頻度で高さを分ける。よく使うものは腰から胸、めったに使わないものを上段へ
- 開き戸・引き戸・折れ戸で、前に必要な空きの大きさが変わる
- 増やすなら床ではなく、腰より高い壁とベッドの下
- 中身を言えない収納家具は手放す候補。場所を取っているだけになっている
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収納家具を足す前に確認する3か所
「足りない」の前に、「使えていない」を潰すほうが確実で費用もかかりません。
| 場所 | 使えていない理由 |
|---|---|
| 押し入れの奥 | 奥行が80cm前後あり、手前に物を積むと奥へ手が届かない。奥は季節品の定位置にする |
| クローゼットの上段 | 高さがあって見えない。使用頻度の低いものを箱に入れて置く場所として使える |
| ベッドの下 | 部屋の中で最大の未使用空間。高さのあるベッドなら収納箱が2段入る |
とくに押し入れは、奥行が深いために「手前だけ使って奥が死んでいる」状態になりがちです。中が見えないと存在を忘れるため、前後2列に分けて、奥を季節品(扇風機・暖房器具・来客用の寝具)、手前を日常品にすると機能します。箱に入れて引き出せるようにすれば、奥でも取り出せます。
収納の前をふさいでいないか
家具の配置で最も惜しいのが、収納の前を家具でふさいでしまうことです。扉が開かなければ、そこは収納ではなく壁になります。
| 収納の種類 | 前に必要な空き |
|---|---|
| 押し入れ(引き違いの戸) | 戸は横に動くので、立つ分の60cmあれば足りる。ただし常に半分しか開かない |
| クローゼット(折れ戸) | 戸が手前に折れて出てくる分+立つ分。70〜80cm |
| クローゼット(開き戸) | 扉の幅がそのまま必要。もっとも空きが要る |
| 引き出し式のタンス | 引き出しの奥行+立つ分。60〜80cm |
| 上開きの収納ケース | 上に物を置くと開かなくなる。上部の空きも必要 |
とくにやりがちなのが、押し入れの前にベッドを置く配置です。戸は開くものの、乗り越えないと中に手が届かなくなります。収納の前には何も置かないと決めてしまうと、配置の選択肢は減りますが、暮らしやすさは保てます。
使用頻度で高さを分ける
収納量そのものを増やさなくても、「取り出しやすさ」を上げるだけで足りるようになることがあります。基準は使用頻度です。
- 腰から胸の高さ…毎日使うもの。食器、よく着る服、日用品。しゃがまず、背伸びせずに取れる高さです。
- 膝から腰の高さ…週に数回使うもの。
- 床に近い場所…重いもの。しゃがんで持ち上げるため、軽いものを置くと腰を使う回数だけ増えます。
- 目線より上…年に数回のもの。箱に入れ、中身を書いて貼ります。
- 踏み台が必要な高さ…使わないものの置き場所。ここに日用品を置くのが、収納が機能しなくなる最大の原因です。
重いものを上に、軽いものを下に入れている収納は、使うたびに負担がかかります。これを入れ替えるだけで体感が変わります。背の高い家具は、重いものを下段に入れると転倒しにくくもなります。
増やすなら、床ではなく上と下
どうしても収納を足す必要がある場合、どこを使うかで部屋の広さへの影響が変わります。
床を使うのがいちばん損です。家具を置いた面積がそのまま床から消え、通路が狭くなります。代わりに検討するのは次の2つです。
- 腰より高い壁…奥行の浅い棚を付けます。奥行20cm前後なら圧迫感が出にくく、床は減りません。賃貸で壁に穴を開けられない場合は、突っ張る方式の棚や、既存の家具の上に重ねる形にします。
- 家具の下…ベッドの下、机の下、ソファの下。引き出せる箱を入れれば、使いながら収納できます。
床に置く場合は、縦に長い家具を選ぶのが原則です。同じ収納量なら、幅90cm×高さ80cmより、幅45cm×高さ160cmのほうが床を取りません。ただし背が高くなるほど固定が必要になります。
手放す候補を見分ける
収納を増やす検討と同時にやるべきなのが、減らす側の判断です。
| 見分け方 | 判断 |
|---|---|
| 中に何が入っているか言えない | 手放す候補。収納ではなく場所を取っているだけ |
| 1年以上開けていない | 中身ごと見直す。入れたままにしているだけの可能性が高い |
| 空のまま置いてある | 手放す。将来使うかもしれないという理由で床を使っている |
| 扉や引き出しが壊れている | 使いにくいまま我慢している状態。替えたほうが収納量が上がる |
| 他の家具と高さがばらばら | 見た目が細切れになる。そろえるか、1点に統合する |
家具を1点手放すと、床と通路の両方が戻ります。収納家具を足して得られる収納量より、1点減らして得られる床のほうが、体感への効果が大きいことがよくあります。
配置を変えるときの手順
- 部屋の図を紙に描く。方眼紙に1マス10cmで、壁の長さ、ドアの開く範囲、窓、押し入れとクローゼットの位置、コンセントを入れます。
- 収納の前の空き(60〜80cm)を先に塗る。ここには家具を置きません。
- 通路を1本の直線で確保する。60cm前後です。
- 残った壁に、背の高い家具から順に当てはめる。入口から見えない壁を優先します。
- 中身を出してから動かす。引き出しが入ったままだと重量が倍以上になります。
- 置き場所の床を先に掃除する。据えたあとでは拭けません。
よくある質問
Q. 収納家具を動かすだけ頼めますか。
A. 可能です。部屋の中での配置替えだけのご依頼にも対応しています。作業人数と作業時間で費用が決まるため、部屋と家具の写真をお送りください。
Q. 押し入れの中身を出すところから頼めますか。
A. 中身の仕分けはお客様に判断していただく必要がありますが、出す・運ぶ・不要なものを持ち帰るという作業は承ります。
Q. 背の高い収納家具を買おうと思います。注意点はありますか。
A. 通路の幅と、搬入経路を先に確認してください。通れるかどうかの目安は家具の最大幅+左右各5〜10cmです。あわせて、高さが120cmを超える家具は壁の下地に固定してください。
Q. 使っていない家具を処分したいです。
A. 家具1〜2点程度の少量で8,000〜15,000円、1部屋分をまとめて20,000〜40,000円が目安です。配置替えと同じ日にまとめれば作業は一度で終わります。
Q. 自治体の粗大ごみのほうが安いですか。
A. 料金だけなら安く、椅子・小型家具が300〜500円、ベッド・ソファが1,000〜2,000円です。ただし申し込みから収集まで2週間〜1か月かかり、指定日の朝までに自分で集積所へ出す必要があります。
まとめ
収納が足りないと感じたら、家具を足す前に押し入れの奥、クローゼットの上段、ベッドの下を確認してください。多くの場合、すでにある収納が使えていません。
収納の前には60〜80cmの空きが必要です。ここをふさぐと、その収納は壁になります。使用頻度で高さを分け、よく使うものを腰から胸の高さに、めったに使わないものを目線より上へ。重いものを下段に入れると転倒もしにくくなります。
どうしても増やすなら、床ではなく腰より高い壁とベッドの下から。中身を言えない家具は手放す候補です。配置替えと不要な家具の処分はまとめてお引き受けできますので、部屋の写真を公式LINEにお送りください。
あわせて読みたい|家具の運び方・配置・処分のまとめ
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