何センチから粗大ごみ?ごみの区分の線引きと、区の収集に出せないもの【東京】
片付けを始めると、必ず「これは何ごみだろう」で手が止まります。判断の軸は意外に単純で、大きさと素材の2つです。大きさで粗大ごみかどうかが決まり、素材で可燃・不燃・資源が決まります。
ただし基準は区ごとに違います。多くの区では一辺30cmを超えるものを粗大ごみとしていますが、別の寸法を基準にしている区もあります。さらに「大きさに関係なく収集しないもの」が存在するため、ここを知らないと出したのに残されることになります。この記事では、その線引きを順に整理します。
結論|この記事の要点
- 粗大ごみかどうかは大きさで決まる。多くの区で一辺30cm超が目安だが基準は区ごとに違う
- 測るのはいちばん長い一辺。全体の体積ではなく、最大の長さで判断する
- 切って30cm以下にすれば不燃・可燃で出せる区がある。ただし認めていない区もある
- 素材が混ざるものは主な素材で判断。金属が入っていれば不燃に寄る
- 大きさに関係なく収集しないものがある。消火器・タイヤ・土・石・建材・ピアノ・金庫
- 粗大ごみは申し込みから収集まで2週間〜1か月。急ぐときは間に合わない
- 区分を調べる時間と運ぶ手間が合わないときは、まとめて引き取れます。写真でご相談ください
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最初に見るのは「いちばん長い一辺」
粗大ごみの判断でよくある間違いが、全体の大きさや重さで考えてしまうことです。基準になるのは、そのものの最大の長さです。
たとえば物干し竿は細くて軽いですが、長さが2mあります。これは粗大ごみです。逆に、ずっしり重い鉄のフライパンは直径が26cmなら不燃ごみの袋に入ります。薄くて軽くても長ければ粗大、重くても短ければ通常のごみという形になります。
測るときは、取っ手や脚、出っ張った部分を含めた最大の寸法で見てください。「本体は25cmだが取っ手を入れると35cm」という場合は、取っ手を含めた寸法で判断されます。
素材で可燃・不燃・資源に分かれる
30cm以下と分かったら、次は素材です。おおまかな分かれ方は次のとおりです。
| 区分 | 主なもの | 迷いやすい例 |
|---|---|---|
| 可燃ごみ | 紙、布、木、生ごみ、革製品 | プラスチックを可燃に入れる区もある。区の案内で確認する |
| 不燃ごみ | 金属、ガラス、陶器、小さな家電 | 蛍光灯、電池、ライターは「有害ごみ」として別に集める区がある |
| 資源(容器包装) | ペットの容器、缶、瓶、紙の箱 | 製品そのもののプラスチックは対象外。プランターや収納箱は資源に出せない |
| 資源(紙・布) | 新聞、雑誌、段ボール、衣類 | 汚れた紙、においの付いた紙は可燃ごみへ |
| 粗大ごみ | 一辺が基準を超えるもの | 長い棒状のもの、布団、カーペット |
| 有害・危険 | 電池、蛍光灯、体温計 | 区によって回収方法が大きく違う |
素材が混ざっているものは主な素材で判断します。木の枠に金属の金具が付いた棚なら、木が主なので可燃に寄りますが、30cmを超えれば粗大です。プラスチックに金属の芯が入った椅子は不燃に寄ります。
いちばん間違いやすいのが資源のプラスチックです。資源として集めているのは容器や包装、つまり「中身を使い終わったあとに残る入れもの」です。収納箱、ハンガー、プランター、おもちゃは製品そのものなので、資源には出せません。
切って小さくすれば出せるのか
これは区によって答えが変わります。認めている区と、認めていない区があります。
認めている区では、たとえば2mの物干し竿を切って30cm以下にすれば不燃ごみで出せます。木の棚を解体して板にすれば可燃ごみで出せます。粗大ごみの料金がかからないので、手間と引き換えに費用を抑えられます。
一方で、認めていない区では「元の形で判断する」という扱いになります。切っても粗大ごみとして申し込む必要があります。先に区の案内を確認してください。
切る作業にも注意点があります。
- 金属の管は切り口が鋭くなる。テープを巻いてから袋に入れます
- ガラスや鏡は切らない。割れ方が読めず、破片が飛びます
- スプリング入りのものは切らない。ばねが飛び出して危険です
- 合板や集成材は粉が出る。屋外か換気した場所で作業します
- 袋の重さを超えないようにする。切って量が増えると、袋の数も重さも増えます
作業時間を考えると、切って得になるのは1点か2点のときです。家具が5点以上あるなら、切る時間だけで半日かかります。
大きさに関係なく収集しないもの
ここを知らないと出したのに残されます。小さくても区の収集では扱わないものがあります。
| 品目 | 理由 | 出し先 |
|---|---|---|
| 消火器 | 中に圧力がかかっている | 引き取りを行う販売店・窓口 |
| タイヤ・バッテリー | 別の仕組みで回収される | 販売店、整備工場 |
| 土・砂・石・レンガ | 家庭ごみの区分に入らない | 園芸店の引き取り、専門の業者 |
| 建材・石膏の板・瓦 | 工事で出た廃棄物の扱い | 工事を行った業者 |
| パソコン・スマホ | 小型家電の仕組みで集める | 区の回収箱、メーカー回収、販売店 |
| エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機 | 家電リサイクル法の対象4品目 | 販売店、指定の引取場所 |
| ピアノ・大型金庫 | 重量と構造の問題 | 専門の業者 |
| 灯油・塗料・農薬 | 液体・薬品 | 販売店 |
| 注射針・医療の廃棄物 | 感染の危険 | 薬局、医療機関 |
とくに多いのが家電リサイクル法の4品目です。エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機の4つは、粗大ごみとして申し込めません。リサイクル料と収集運搬の料金を払って、販売店か指定の場所へ出します。リサイクル料の目安は、冷蔵庫(小)約3,700円、冷蔵庫(大)約4,700円、洗濯機約2,500円、テレビ(小)約1,700円、テレビ(大)約2,900円、エアコン約990円です。このお金は処分する側が負担します。
粗大ごみの申し込みと日数
粗大ごみと分かったら申し込みです。ここで時間がかかることを知っておいてください。
申し込みから収集まで、2週間から1か月かかります。時期によってはそれ以上です。3月や年末のような片付けが集中する時期は、さらに先の日付になります。
費用の目安は、椅子や小さな家具で300〜500円、ベッドやソファで1,000〜2,000円です。寸法で金額が決まるので、申し込みのときに大きさを伝えます。
そして収集の日は、決められた時間までに指定の場所へ自分で出す必要があります。多くの区で建物の前か、集合住宅なら決められた置き場です。重い家具を一人で階段から下ろす作業が必要になるのは、この段階です。
自分で出すか、まとめて引き取ってもらうか
判断は点数と期限で決まります。
| 状況 | 向いている方法 |
|---|---|
| 1〜3点、期限に余裕がある | 区の粗大ごみ。費用がもっとも安い |
| 4〜10点、期限に余裕がある | 区の粗大ごみ。ただし運び出しの手間と、収集日が複数回に分かれる点を見込む |
| 点数が多い、または重い家具がある | まとめて引き取り。少量で8,000〜15,000円、1部屋分で20,000〜40,000円 |
| 退去日が決まっていて間に合わない | まとめて引き取り。日にちを指定できる |
| 4品目や収集しないものが混ざっている | まとめて引き取り。区分を調べる手間がなくなる |
| 階段のみで2階以上から下ろす | まとめて引き取り。一人で下ろすのは危険 |
費用だけで見れば区の粗大ごみが安いです。ただし区分を調べる時間、申し込む手間、収集日を待つ日数、指定場所まで運ぶ作業が全部自分にかかります。点数が増えると、この合計が大きくなります。
よくあるご質問
一辺30cmという基準はどこの区でも同じですか?
多くの区で目安になっていますが、違う寸法を基準にしている区もあります。必ずお住まいの区のごみ分別の案内で確認してください。
取っ手を外せば30cm以下になります。これで不燃に出せますか?
切って小さくすることを認めている区なら出せます。認めていない区では元の形で判断されます。区の案内に「小さくすれば」という記載があるか確認してください。
プラスチックの収納ケースは資源に出せますか?
出せない区が多いです。資源として集めているのは容器や包装で、収納ケースは製品そのものの扱いになります。大きさによって不燃か粗大になります。
冷蔵庫を粗大ごみで申し込もうとしたら断られました。
冷蔵庫は家電リサイクル法の対象4品目なので、粗大ごみでは扱えません。販売店か指定の引取場所へ出します。リサイクル料と収集運搬の料金がかかります。
品目が多くて調べるのが大変です。
処分するものが写った写真を公式LINEにお送りください。まとめて引き取れるものと、別に出す必要があるものを仕分けてお返しします。写真だけで完結します。
まとめ
ごみの区分は、いちばん長い一辺で粗大かどうかを判断し、素材で可燃・不燃・資源を決めるという2段階です。多くの区で一辺30cmが目安ですが、基準は区ごとに違います。
そして大きさに関係なく収集しないものがあります。消火器、タイヤ、土、建材、家電4品目、ピアノ、金庫、液体。これらは専用の出し先です。点数が多いとき、退去日が迫っているときは、仕分けごとお引き受けできます。写真を公式LINEにお送りください。
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