夏の引越しで熱に弱いもの|食品・薬・化粧品・家電の運び方と置き場所【東京】
夏の引越しで実際に困るのは、暑さそのものより熱で駄目になる荷物です。荷台の中は外より暑くなり、積んでいる時間も数時間に及びます。
しかも駄目になったことに気づくのは、荷ほどきをしたときです。この記事では、荷台に積んではいけないものと、自分で持つものを分けて整理します。
結論|この記事の要点
- 締め切った荷台の中は外気より高くなり、50℃を超えることがある
- 薬と化粧品は自分で持つ。多くは30℃以下での保管が前提
- 冷凍のものは運べない。2週間前から冷凍庫を空けていく
- 電池の入ったものは荷台に積まない。膨らむことがある
- ろうそく・油・炭酸の飲み物も荷台に向かない
- 新居では窓際に荷物を置かない。日が入る面を先に確認する
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荷台の中はどれくらい暑くなるか
夏の引越しで前提になるのが、荷台の中の温度です。
荷台は閉じた箱なので、日が当たると中の空気が逃げません。外が35℃の日に、締め切った箱の中は50℃を超えることがあります。車を日なたに停めたときの車内と同じ理屈です。
そしてその状態が数時間続きます。積み終わってから走って、着いて下ろすまでの間、荷物はその温度の中にあります。東京の中の移動でも、積み下ろしを含めれば3〜5時間かかります。
つまり判断の基準は単純です。50℃の場所に数時間置いて平気かどうか。これで荷台に積めるかが決まります。
冷やす仕組みのある荷台を使う引越しは、一般の家庭の引越しではほとんどありません。温度を下げる前提では計画しないでください。
自分で持つもの
熱に弱いものは、荷台ではなく自分の手元で運びます。これが唯一の確実な方法です。
薬。多くは30℃以下での保管が前提です。飲み薬でも、熱を受けると成分が変わることがあります。毎日飲んでいるものは特に、荷ほどきを待てません。
化粧品と日焼けを防ぐもの。油の成分が分かれて戻らなくなります。中身が液体に近いものほど弱いです。
記録が入っている機器。中の部品が熱に弱く、記録そのものが読めなくなることがあります。写真や書類が入っているものは手元に。
電池が入っているもの。充電する機器、モバイルの充電器、電池そのもの。熱を受けると膨らむことがあり、膨らむと中身が出ます。荷台に積まないでください。
写真と大事な紙。写真は重なった面が貼り付きます。熱と湿気が同時に来ると離れなくなります。
これらは1つの鞄にまとめて、当日は自分で持ってください。段ボールに入れると、どの箱に入れたか分からなくなります。
食べ物をどうするか
食べ物は運ばないのが基本です。夏は特にそうです。
冷凍のものは運べません。溶けます。溶けて再び凍らせたものは味も安全も落ちます。そして溶けた水が箱の底から出て、下の荷物を濡らします。
冷やして保つものも運べません。乳のもの、肉、魚、作った料理。数時間で傷みます。
油とあぶらの固まり。常温のものでも、50℃では溶けて容器から出ることがあります。ふたが開くと周りが汚れます。
炭酸の入った飲み物。熱で中の圧が上がります。缶や瓶が破れることがあります。
こめとこむぎの粉。虫が付きやすくなります。開けたものは持っていかないでください。
運べるのは、封を開けていない乾いたものと缶の食べ物です。それでも、持っていく量を減らすほど荷物が軽くなります。
冷蔵庫と冷凍庫は2週間前から
夏の引越しで最も計画が必要なのが冷蔵庫の中身です。
理由は、冷蔵庫は前日に電源を抜く必要があることです。霜を溶かして、中の水を抜く時間がいります。夏は霜が溶けるのが早い分、出る水の量も多いです。
つまり前日の夜には中が空になっていなければなりません。当日に「まだ入っている」となると、捨てることになります。
やり方は、2週間前から買う量を減らしていくことです。新しく買うのは数日で食べ切れる分だけにします。そして冷凍庫を先に空けます。冷凍のものがいちばん使い切るのに時間がかかるためです。
調味料は、開けたものは持っていかないと決めるほうが楽です。しょうゆや油を熱の中で運ぶと、漏れたときの被害が大きいです。
前日は、電源を抜いて扉を開けたままにして、下にタオルを置きます。中の水を受ける受け皿がある機種は、その水を捨ててください。水が残っていると当日に荷台で流れます。
熱に弱い家電と道具
家電も、熱で弱るものがあります。
画面のあるもの。中に液が入っている方式の画面は、高い温度で色が変わることがあります。戻らない場合もあります。
記録が入っている機器。先に書いたとおり手元に持ってください。
ろうそくと、ろうを使った飾り。形が崩れます。夏に運ぶ荷物の中で、最も確実に駄目になるものの1つです。
木でできた楽器。熱と乾きで狂います。弦のあるものは緩めてください。
塗った絵と、額に入れた作品。表面が柔らかくなって、重ねた面に付くことがあります。
そして洗濯機は夏でも水抜きが必要です。残った水が荷台で流れます。給水の線と排水の線の両方から抜いてください。
新居に着いてからの置き場所
着いてからも気をつける点があります。誰も住んでいなかった部屋は、中が暑くなっています。
締め切った部屋に数日、日が入り続けた状態です。入った瞬間に40℃近いことがあります。
最初にすることは窓を開けて空気を入れ替えることです。向かい合う2か所を開けると早く抜けます。エアコンが使えるなら先に入れてください。
そして荷物を置く場所を選んでください。日が直接当たる窓際に、熱に弱い箱を置かないことです。どの面から日が入るかは、入った時間によって見え方が違うので、管理会社に聞くか、方角で判断してください。南と西の窓際は避けます。
手元で持ってきた薬と化粧品は、荷ほどきの前に涼しい場所へ移してください。玄関の近くに置いたまま忘れると、せっかく手で運んだ意味がなくなります。
冷蔵庫は、置いてすぐに電源を入れないでください。中の油が落ち着くまで時間がいります。置いてから1〜2時間ほど待つのが目安です。夏は買ってきたものを早く入れたくなりますが、ここは待ってください。
作業している人と自分の体
荷物の話とは別に、人の体のほうが先に止まります。
夏の引越しは、階段と廊下での作業が続きます。風が通らない場所で重いものを持つので、体の熱が逃げません。
用意しておくと違うのは、水と塩の入った飲み物です。水だけでは足りません。そして冷えた飲み物を置ける場所。冷蔵庫が使えない日なので、保冷の箱に氷と一緒に入れておきます。
作業の時間は朝のほうが楽です。午前の早い時間なら、気温が上がる前に積み終わります。午後の便は、いちばん暑い時間に積み下ろしをすることになります。夏は午前の便を選ぶ理由があります。
そしてエアコンを最後まで残す順番にしてください。今の家のエアコンを朝に外してしまうと、残りの作業を暑い部屋で続けることになります。取り外しは荷物を出した後が合理的です。
新居のエアコンも同じで、荷物が入る前に使える状態にしておくのが理想です。取り付けの日程は引越しの日より前に組んでください。
よくあるご質問
冷凍のものを少しだけ運べませんか?
短い距離で保冷の箱に氷と一緒に入れれば持てることもありますが、荷台に積むことはできません。自分の手元で運ぶ前提になります。基本は使い切ってください。
薬はどう運べばいいですか?
荷台に積まず、自分の鞄に入れて持ってください。多くは30℃以下での保管が前提です。冷やして保つ薬がある場合は、保冷の箱を用意してください。
冷蔵庫はいつ電源を抜きますか?
前日の夜です。霜を溶かして水を抜く時間が必要で、夏は出る水の量が多くなります。扉を開けたままにして、下にタオルを敷いてください。
新居の冷蔵庫はすぐ使えますか?
置いてから1〜2時間ほど待ってから電源を入れてください。中の油が落ち着く時間が必要です。その日の買い物は、冷やすものを後にしてください。
夏に出た不用品も同じ日に持ち出せますか?
できます。使い切れなかった食べ物は持ち出せませんが、家具、家電、布団はまとめてお引き取りできます。写真を公式LINEにお送りください。訪問してのお見積もりは行っておりません。
まとめ
夏の引越しの判断は1つです。50℃の場所に数時間置いて平気かどうか。締め切った荷台の中はそれくらいになります。
薬、化粧品、電池の入ったもの、記録が入っている機器、写真は自分の鞄で運んでください。冷凍のものと開けた調味料は持っていかず、冷蔵庫は2週間前から中身を減らします。
着いたら窓を開けて空気を入れ替え、日が入る窓際に荷物を置かないようにします。冷蔵庫の電源は1〜2時間待ってからです。
そして午前の便を選び、エアコンは今の家では最後、新居では最初に使える状態にしてください。処分する分の量が分からない場合は、写真を公式LINEにお送りください。
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