介護施設の移動・実家の片付けで増える「電動ベッドの引越し」注意点まとめ
高齢の家族が介護施設へ入居する、または実家の片付けを進める際、
悩みの種になりがちなのが 「電動ベッド(介護ベッド)の移動や処分」 です。
電動ベッドは通常のベッドより重く、構造も複雑で、引越し作業には専門的な知識が必要になります。
近年は在宅介護から施設入居、またはその逆の移動が増え、電動ベッドの運搬ニーズも年々上昇。
しかし、普通の引越しと同じ感覚で動くと、
「階段から降ろせない」「施設に搬入できない」「分解が大変だった」
とトラブルになるケースが多いのです。
この記事では、電動ベッドを安全に移動・引越しするための注意点や準備、依頼先の選び方 まで徹底解説します。
● 電動ベッドが“普通のベッド”と違う理由
電動ベッドは介護用・リクライニング式など種類はさまざまですが、共通する特徴があります。
◎ 重量が非常に重い(60〜120kg以上)
モーター内蔵のため、通常のベッドの2〜3倍の重量があります。
◎ 分解できるようで、分解が難しい
ヘッド・フット部分、フレーム、モーター配線など複数のパーツが複雑に構成されています。
◎ 介護施設側の「持ち込みルール」がある
- 持ち込み可否
- サイズ制限
- 安全基準
- 音や動作のチェック
など細かい条件があります。
一般家庭の引越しと“全く別物”と考えるのが正解です。
● 介護施設へ移動するときの注意点
① 施設の「持ち込み規定」を必ず事前に確認
代表的なチェック項目はこちら:
- ベッドの最大サイズ
- モーター音の許容範囲
- キャスターの有無
- コンセント位置
- 施設備え付けベッドとの入れ替え可否
施設によっては「指定のベッドのみ使用可能」な場合もあり、
事前確認を怠ると 当日持ち込み不可 → 持ち帰り という最悪のケースも。
② 搬入経路の確認は必須
- エレベーターの有無・サイズ
- 階段幅
- 居室前の廊下幅
- ドアの幅
- 手すりの位置
電動ベッドは大きく重量もあるため、階段作業が必要になることもあります。
③ ベッドの安全確認が必要
施設によっては以下を求められることがあります。
- モーター作動チェック
- リモコンの動作確認
- コードや配線の破損確認
- サイドレール取り付けの可否
事前に動作チェックしておくと当日のトラブルが避けられます。
● 実家の片付けで電動ベッドを動かすときの注意点
近年、“実家の生前整理”の需要が増え、実家に残された電動ベッドをどうするか悩む人が急増しています。
① 部屋から出せないケースが多い
電動ベッドを組み立てた後で配置しているため、
そのままではドアを通らない
というケースが非常に多いです。
② 分解に専門知識が必要
電動ベッドは
- モーター
- シャフト
- 配線
- サイドレール
などの取り外し工程が多く、無理に外すと故障につながります。
③ 処分費が通常のベッドより高い
モーター付き家具扱いになり、処分費が割高です。
● 電動ベッドの移動に強い業者を選ぶポイント
① 「電動ベッド専門」または「介護用ベッド取り扱い実績」のある業者に依頼
普通の引越し業者はベッド運搬はできても、
電動ベッドの分解・組み立ては対応不可
というケースが多いです。
② 搬出・搬入時の養生が丁寧な業者を選ぶ
フローリング・壁・階段など傷をつけやすい家具なので、
養生が丁寧かどうかは非常に重要。
③ 作業員が2〜3名で来てくれる
1人作業はほぼ不可能。
最低でも2名、重いタイプは3名が基本。
④ 電動ベッドの型番を伝える
以下を事前に伝えることで、見積り精度が上がります。
- メーカー(パラマウント、プラッツ、フランスベッド等)
- 型番
- サイズ
- 現住所と新居の階段状況
● 電動ベッドの移動料金相場
◎ 同一建物内移動
5,000〜15,000円
◎ 近距離移動(市内)
10,000〜25,000円
◎ 階段作業あり
+3,000〜10,000円
◎ 分解・組み立て費
5,000〜10,000円
◎ 施設搬入(規定確認含む)
追加料金の場合あり
相場は通常のベッドより高めです。
● 電動ベッドを処分する場合の選択肢
引越しと同時に処分する場合は以下の方法があります。
◎ 不用品回収業者を利用(最も一般的)
→ 8,000〜20,000円
◎ 介護用品リサイクルショップへ
状態が良ければ買取の可能性も。
◎ 市区町村の粗大ごみ(不可の地域が多い)
自治体によっては受付不可のことが多い。
● 作業当日の注意点
- 事前に動作チェック
- 部屋の動線を広く確保
- コンセントやリモコンをまとめて保管
- マットレスは別で梱包
- サイドレールなど小物も忘れずに
特にマットレスは重いため、搬出経路の確保が重要です。
● まとめ:電動ベッドの移動は「専門的な作業」
電動ベッドの移動・引越しは、普通の家具移動とは全く違います。
- 重い
- 分解が必要
- 搬入経路が限られる
- 施設規定がある
- 専門知識が必須
だからこそ、
信頼できる専門業者に早めの相談が最も安全で確実です。
介護施設への入居・退去、実家の片付け、生前整理など、
電動ベッド移動は“人生の大きな節目”と重なることが多いもの。
スムーズに進めるためにも、
準備・確認・安全性を重視しながら、最適な方法を選んでいきましょう。
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